FGO感想 TYPE-MOON

FGOイベント サーヴァント・サマーキャンプ! プレイ日記16(完) 不死なる蝶の一時の休息

  
  

投稿日:2020年9月15日


 
 

2020夏イベント感想、最終回!  
 
ホラーがテーマだと聞いていた時は正直ビビっていたけど、終わってみるとなんとも爽やかで情緒があって、『夏の終わり』な今の時期にピッタリな物語だった。
シメとなるエピソードが本編中は虞美人と項羽のバカンス・オマケ編は〇〇〇〇との一日……と、どちらも穏やかで心地よく、少し切ない余韻を残していく感じがとても良い。
 
 
 
 
※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています

 
 
 
 

みんなの後日談

夏休みはまだ終わらない

 

 
 

 
 

事件が一段落ついて、後日談色々。
サブイベントで登場したサーヴァントだったり未登場なサーヴァントだったり、キャラクターたっぷり&ボリューム多めで豪華なエピローグだ。
各ミニシナリオの後日談も兼ねていたり、イベント中にバラまかれたフラグや伏線を回収していたり、スマイリングホテル勢のように“損”したキャラクターのフォローにも繋がっていたり……量も多いが、中身も丁寧。

数日後に解放された追加サブイベント共々、『キャラクターを下げたままにしない(損させたままにしない)』ことにかなり気を配っている印象があった。
こういうさり気ない心配りがポイント高いんだよな。夏の休暇の思い出として、「色々あったけど、楽しかったな」で純粋に終わることができる。
円卓勢のやりとりや若ロムルスへの言及は、第二部第六章や今年度のネロ祭の内容に繋がってくるのではと適当予想。

 
 
 
 

隠し通した『真の目的』

 

 
 

今回の事件を引っ掻き回した人物についても、ちゃんとオチ&しっぺ返しが用意されていた。
若干可哀想な気もするが、夢・悪夢関連でやらかしまくったのは事実なんで、まぁしゃーないっすわ……。
巴御前との問答が見事に自分に返ってきたのはクソワロタ後に感心もした。なんて完璧なフリだったんだ。

ただ、『続編を待ち望んでいるファン』というよくある立場ながら、「どれほどの駄作でも構わない」とまで言ってのける彼女の想いの強さには正直感動もした。
そこまで言えるってのは、もはや夢や愛を通り越している……。キアラが最期までわからない感情に最も近い何かにも見えて、尊く眩く愛おしかった。
ま、その願いは叶わなかったわけだが! 出てこいアンデルセン! ぶっとばしてやる!!

 
 
 
 

 
 

そして直接対面皆無なのに最後を締めくくるアンデルセン(通常)のセリフも気が利きすぎ。巧くオトすな! 作家かよ!!
キアラ関連の描写は細かい部分から台詞のひとつひとつまで、ライターが本気で魂を篭めていることがメチャクチャ伝わってきたなぁ。本当に良かった。

CCC本編及びコラボでは『人類悪な黒幕』としてラスボス役を演じ、大奥イベントでは『かつての強敵としての格を落とさぬままの仲間』として反撃のキーになる重要な存在として活躍し、そして今回……これまでとは違う、シリアスではなくコメディ寄りな空気の中で新たに描かれた“夏ではしゃぐキアラ”は、大奥と同じく元ボスとしての格を大きく損なわないまま、彼女の一人物としての魅力や背景を掘り下げたうえで夏イベらしいライトな遊びの要素も加えられていた。
この塩梅、素晴らしい。大奥でも感心したけど、さすがに二度目は難しいだろうと思っていた俺の脳内ハードルを越えていった。

「底の知れない危険な女」で「善にも悪にもブレる女」で「愉快犯じみて」いて……そんな奥底にただの「少女」を隠し飼っている女として、今年の夏のキアラは本当に魅力的だった。
サイコーだった……。ありがとう、ありがとう……。

 
 
 
 

在りし日の舞

 

 
 

夏の休暇、その最後を締めくくったのはやはり彼女とその想い人。
約束叶った、短くも尊いサマーバケーション……。そんな幸せな時間が、後日解放の追加シナリオですら一切妨げられなかったあたり、マジで素晴らしい。作り手側の気遣いが完璧。
イジって壊すのも面白かっただろうに、あえてそうせず虞美人の大切な一時を優先してあげたあたり、キャラクターに対する気配りとしてパーフェクトだった。ここのバランス感覚、コメディに寄りがちなFGOイベントでは見誤りやすいので、今回は細かいところまで完璧だったなとつくづく思う。

 
 
 
 

 
 

後日追加のエピソードはまだ残っているけど、不老不死に関する徐福と虞美人の物語はこれで終わり。
それを締めくくるのが幸せそうな虞美人の姿であり、想い人に見せる舞だというのは、本当に美しい終わり方だった。
虞美人の「今」があまりにも尊い……。
彼女のことを、今までの何倍も好きになってしまう夏だった。もちろん前からスゲー好きだったけど、シナリオも作中での虞美人の描かれ方も最後に辿り着く結論も、私の予想を良い意味で何段階も超えていってくれた。

 
 
 
 

総括感想

 

 
 

これにて2020夏イベント感想、本編部分は完結となる。
今年は例年とは少し異なる、『テキスト』メインなイベントだった。
新しい演出やシステムも見受けられたけど、どれも華やかさや装飾のためというよりは『テキストを盛り上げるため』に全力投球している感じで、個人的にはかなり印象の良い雰囲気だったなぁ。
ホラーかつキャンプというテーマ故に、一昨年のハワイだの昨年のラスベガスだののようなビビッドな爆発力はなく、全体的にはやや地味な印象でもあったけど、むしろそれが日本の夏らしくて良かった。

 
 
 
 

 
 

「昼・夜が切り替わる」・「マップに特殊な演出が用意されている」など、ギミックとしては従来の仕様にも似ているしメチャクチャ派手かつ斬新ってわけではないのだが、シナリオと相まってベストなタイミングで構築されていたと思う。
新規素材ドカ盛りってほどでもなさそうなのに、使い方が巧かった。

そして何気に、ミッションシステムが今回メチャクチャスムーズだったのも好印象。メインシナリオを駆け抜けた頃には大体埋まっているのでダレず、とてもバランスがよかった。
その分、終わってしまうとやることが少なくなってしまうのだけど……遅れて参加するプレイヤーがいることを考えると、夏イベントはこれくらいで良いと思う。
変なストレスを不必要に与えない、良設計だった。
礼装泥必須の話はやめよう。誰も幸せにならない。

 
 
 
 

 
 

システムのバランスも秀逸だったが、それらもイベントシナリオの完成度の高さがあったからこそだろう。
今回のシナリオ、最初の頃こそ違和感をよく覚えていたけど、その奇妙な感覚こそが『謎を解くカギ』にもなっていたのが気持ちいい。
(何かある)と気付いてからは異常を捜すのが楽しかったし、たまにバラまかれている罠やミスリードに引っかかってしまうのも含めて楽しかった。

それでいて、謎だの異常だのに注力しすぎず、単に『鯖たちと夏の思い出作り』『ホラー現象に振り回されつつ事件を追う』という根本的な部分もしっかり形作られていたので、ミステリーやホラーに興味が薄いユーザーでも楽しみやすかったのではないかなと思う。
シグルド組の違和感や主人公の異常について考察するのも面白いけど、エミヤたちとピザを食べたり爆散するパイセンを眺めるだけでもやっぱり楽しかった。
“シリアス”と“コメディ”、どちらも程よく織り交ぜつつも夏に起きがちな「暴走しすぎ」なギャグに傾倒しすぎないところが、個人的にはすごく良い塩梅だった。

 
 
 
 

 
 

たとえば虞美人あたりは今回は多くの場面で思いっきりコメディ寄りな描かれ方ではあったけど、民家での頼れる先輩っぷりや蘭陵王のコメント、徐福とのやりとり等でも『コメディだけではない部分』も丁寧に描かれていった。
結果として、イメージぶち壊しというほどではない……かは人によるかもしれないが、秦で起きたアレソレが完全な茶番と化すようなことにはならなかったと思う。
むしろ秦の後日談かつ、虞美人や項羽の幕間だったりバレンタインだったりを踏まえた上で『虞美人の現在と未来』を感じさせる良エピソードに収まったように感じた。
今回のイベント、実質『虞美人アフター』。

 
 
 
 

 
 

ホラーにビビりつつも楽しんでいた1プレイヤーとしては、終盤にかけてホラー要素が薄れていってしまったのが逆にちょっと残念でもあったかな……。
もっとドロドロな事態を想像していたので、黒幕の正体や目的含めて最終的には『良い話』で終わってしまったのは多少の肩透かしを食らわないでもなかった。
CCCレベルのエグい真実を覚悟(期待)していた分、世界が優しすぎてビックリしたというか……。一番悪質なのは悲劇や惨劇を望む視聴者側だったってオチ。こりゃ一本取られたね。

……が、読後感の爽やかを考えると、これくらいで良かったのかもしれない。
誰も大きな傷を残さず、誰もがそれなりに夏を楽しみ、虞美人という人物について掘り下げられて……改めて振り返ってみても、理想的な『夏のひととき』だったのかもなぁ。

 
 
 
 

 
 

その点、ウィリアム・テルたちはちょっと辛い目にあってしまったが、主人公とのやりとりによるフォロー&後日談でのアフターフォローも万全で、良い落としどころだったと個人的には思う。
それらに関する犯人がしっぺ返しをガッツリ喰らったのも大きい。
あのオチはやっぱり若干かわいそうでもあったが、やったことがやったことなので、まぁ……仕方ないな!

キアラ周りのアレコレは、リリィだの人魚だのアンデルセン(大・小)だの色々含めて、最終的には予想以上でありつつも理想通りでもあった。
リリィだの青年期だのでやや“ズル”はしたけど、基本的にはキアラ・アンデルセンはこれからもFGOにおいては大きく絡むことはないのだろう。
だからこそ尊いとライターは言いたいんですね、わかります。すごくよくわかりました。
いやはや、CCC好きとしては本当に面白い夏だった。

 
 
 
 

 
 

虞美人とキアラについて主に語りまくってしまったけど、それ以外の新水着鯖や霊衣鯖の活躍&シナリオもどれも素晴らしかった。
キャラクター個別の描写も良く、メインシナリオも良く……非常に完成度の高い新規イベントだったなぁ。
久々の新イベかつ夏イベとして高まりまくっていた期待に見事に応えてもらえた。
楽しい日々だった! ありがとう!!


 
 
次回>>「延長戦01 帰ってきたパリピギャル


 
 
  
  

-FGO感想, TYPE-MOON
-, ,

  関連トピックス

Author:SION
ゲームが好きだけど、特に巧くはない。
ネタバレ含めたゲーム感想、攻略記事を書きます。
楽しく前向き冷静にを心掛けていますが、たまにポエムを放ちます。

連絡先
メールフォーム
monokurotosyo☆gmail.com
(☆を@に変更してください)

引越前ブログ:モノクロ図書館


TOP