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FGOイベント 惑う鳴鳳荘の考察 プレイ日記09(完) 愛の物語

  
  

投稿日:2019年6月3日


 
 

鳴鳳荘イベント感想、最終回!  
 
色々と想像することも出来るけれど、基本的には楽しく明るい、『カルデアの、とある事件』だった。
ドロドロのミステリーを覚悟していると肩透かしを喰らうけれど、結果的にはこのほのぼの感というか、仲間内でのドタバタに終始している平和さが眩く素敵な物語だったと思う。

こういった読み物系イベントも、やっぱり楽しい。
今後も定期的にやっていってほしい……けれど、シナリオ作成の手間を考えると、こっちの方がライター作業的にはハードなんだろうな。
でも、ぜひまた開催してほしいところ。
 
 
 
 
※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています

 
 
 
 

蘇り、生まれ変わる物語

 

 
 

 
 

答え合わせの時間だ!
アラフィフがまず最初に口にしたアイデアは、『ミゲルが主役の物語』だということ。

今までに撮影されたミゲルの出演シーンは少ないし、亡くなったミゲルについて言及している場面でも大抵彼は悪し様に語られていた。
“誤解だった”に済ませようにも、フォローするための尺がない。撮影するための時間が単純に足りない。

……が、そんな問題を解決するためにアラフィフが持ち込んだ案は、想像を上回るものだった。
『映画の外側を利用する』という点では、それこそトリスタンの発想に近い。

 
 
 
 

 
 

 
 

繋ぎ合わせ、当てはめて、巧く物語を“作り直していく”……。
小説でも舞台演劇でもない、『映画だからこそ』出来るワザ。
しかし反則ではない。ルールを巧く扱った、起死回生のアイデアだ。

話を聞いたスタッフ及びキャストは、一気に前向きになり、盛り上がっていく。
明らかに後悔していたマシュだけではなく、紫式部も龍馬たち出演陣も、アラフィフの考察に乗り気だった。


今回のアラフィフの“共犯者”とも呼べるようなロマンも、わざとらしく渋い顔をしつつ、追加撮影の許可を出した。
一方、ホームズとアラフィフの方は、未だにピリッとした距離感だ。
『アラフィフが最初からそのつもりだったか否か』は、どちらにも受け止めることができるだろう。
アラフィフ本人が言った通り偶然だったのかもしれないし、黙って経緯を見ていた様子からしてやはり確信犯(誤用)だったのかもしれない。

……と、ここでふと思った。
ラストに明らかになる要素を考えると、ホームズはこのアイデアにロマンというアラフィフ以外の人物が関わっていたことについて、知らなかったし推理することも不可能だったのかもしれない。
だからこそ、ホームズの視点から考えれば、アラフィフの言動は必要以上に不審に見えていたのかもしれない……なんて考え方も出来なくはないか?

 
 
 
 

鳴鳳荘殺人事件、結

 

 
 

 
 

完成した作品の上映が始まる。
実際に起きた事実同様に、倒れてしまったガブリエラ。
「会場に入る前に何か薬のようなものを飲まれていた気がするんです」と語ったのは、マシュ演じるアドリアナだった。撮影中のトラブルについて話し合っていた際のリアルな会話を、巧く継ぎ足した形になっている。

ガブリエラが毒を飲んだ理由について語る場面は追加撮影だろう。
ここから直接サラザールVSバルガスのシーンに繋げたようだが、ここはさすがにちょっと難しかったのか、サラザールの言動に若干の違和感は残っていた。
「ただ無為に消えて行くだけだった私に新しい役目を与えて下さったこと、心から感謝する」などの、バーソロミュー自身の言葉の組み込み方はとても巧かったので、その分セーフってことにしよう。

 
 
 
 

 
 

 
 

特に唸ったのは、例の『謎の以蔵VS柳生』や『ナーサリーの本ブッ壊し事件』までもが、巧く映画に取り込まれた点。
これは巧い!
マシュの台詞をアドリアナに流用した件やサラザールの件はまだわかりやすかったが、こっちの方は予想外だった。
「怪しい……」とは疑うところまでは出来ていたが、使い方までは思いつかなかったなー。
悔しいが、してやられた感。

 
 
 
 

 
 

 
 

最後に読み上げられる、ミゲルからの手紙。
それを受けたガブリエラが前を向いて生き続けることを決め、物語は終わる。

元々の紫式部の構想通りではないが、基本骨子は彼女の案のままだ。
それでいて、実際に起きた紫式部昏倒事件やサラザール消失事件及び、『関係者が努力した』事実や新規設定も盛り込まれている。

良い落とし所だ。
完璧とまでは行かないが、十分以上なレベルだ。

結果的に元々の構想から明確に差し引かれたのは、『ダイゾー=サラザール説』くらいか?
サラザールが早々に退場してしまった今、活かすのは難しい設定だったので、そればかりは仕方がないかな。

何にせよ、終わり方が前向きだったのが気持ちいい。
ガブリエラも、彼女を取り巻く人々も、各々の目的にそれなりに納得することができた。新しい友人たちと、健やかに過ごす未来が待っているのだろう。
どうしようもなさそうだったイシドロさえも良いポジションに収まっている。個人的にはこれが最大の驚きポイント。
結果的には、バルガスが一番の貧乏くじだったかな……。

 
 
 
 

映画は自由と夢に溢れている

 

 
 

撮影を終えて、あと数分で消えようとしている特異点。
そこでアラフィフとロマンは、最後の“内緒話”をしていた。

前回同様、マシュや主人公も交えず、二人だけで結果について語り合っている。
「見応えのある日常」「いいものを見せてもらった」とロマンが言ってくれるのが、なんだかとても嬉しい。
彼にとって、楽しい時間になったのならば、それだけでも皆が頑張った意味はあっただろう。

 
 
 
 

 
 

 
 

もうひとつ残っていた、『最大の謎』について……。
これについては、明確な答えは得られなかったという見方もできる。
が、最後の台詞を聞いてしまうと、何も言えなくなってしまった。
これはこれでズルい。しかし納得するしかない。

こういうオチだと思うと、むしろ4月1日にふさわしいイベントだったのかもしれないな……とも思った。
一日で終わる夢にせよ、四日間で終わる夢にせよ、まぁともかく『現実で叶わない事が叶う』のは、嬉しくもどこか切ない。

 
 
 
 

感想まとめ

 

 
 

これにて鳴鳳荘イベント感想日記、無事に完結だ。
ミステリーイベント第二弾という雰囲気ではあったが、前回とは毛色がまるで異なる、面白いシナリオとイベントだったと思う。

個人的には、『ミステリーとしては』虚月館、『FGOイベントとしては』鳴鳳荘が好み。
総バランスとしては、やはり今回の鳴鳳荘イベントの方が整っていたと思う。
単純に私の好みとして、「見た目だけ鯖より、中身も鯖本人の方がいい」ってだけかもしれない。

 
 
 
 

 
 

イベントとしては変化球だったが、シナリオはかなり細かく拘られていて、「そう来たか!」と何度も唸った。
予想の範疇だった伏線や設定もあったけれど、使い方の巧さはやはり想像を上回るものばかり。
作家さんってスゴいなー! 素人の感想。

『考察と異聞帯』『ミゲルとロマニ』など、映画の中の展開の一部分は現実と重なっているようなニュアンスがありつつも、「そう考えても、楽しい」というレベルに留まったのも良い塩梅だった。
重すぎず、説教臭過ぎず、それでも色々な想像をすることができる。
「私は君の未来を愛している」は、良い台詞だな。

 
 
 
 

 
 

粗も少しあったが、最終的な着地点が綺麗だったので納得せざるを得ない。
それでも、振り返ってみるとやはりちょっと気になることもあった。
結果から逆算されていったシーンや考察は、たまに少し不自然にも見えた……けど、それはまぁ、“気になる伏線”として受け入れられる範疇。
しかし、たとえばバーソロミューについては、もうひとつ『理由』が欲しかったように思う。
バーソロミューがこの特異点に現れた理由が曖昧なまま終わってしまったのは正直惜しい。そのあたりまで詰められていたら更に気持ちよかっただろう。
まぁ流れ着いたとか紫式部の救いを求める声に応えたとか、なんとなく済ませてもいいのだけれど……。

 
 
 
 

 
 

「役名で呼ぶ」前振りや、「退去シーンも作品に反映する」扱い方には感心したのだが、そのあたりも“結果優先”ともいえる。
特異点やクロスオーバーなど、そういった部分の設定がフワッとしていたのは『ロマンのある話』で納得できる範囲内だったのだが、バーソロミューの存在の意義だけは個人的には少し引っかかった。
まぁゲスト枠はそんなもん、で済ませてもいいのだが……。
全体の伏線が整っていたからこそ、その点はちょっとだけ残念に思えなくもなかったかな。

だがバーソロミューのキャラ自体は面白かったので、再登場を楽しみに待ちたい。
今回の出番では終始わりと良い奴だったけれど、もっと海賊らしい側面もあるのだろうか?
何にせよ、今後に期待。

 
 
 
 

 
 

“ロマンの出演”という伝家の宝刀はそうそう抜いてはいけないとわかっているけれど、今回はシンプルに楽しかったし、やはり嬉しかった。
事件簿でのダヴィンチちゃんに続き、心の傷が少しだけ痛んだけれど、決して辛い結末ではなかった。
笑顔で記録を楽しんでいたロマンを見ることができただけで、全てはオッケーだ。
文句なしのハッピーエンド、と呼んでいい。
良い時間を過ごさせてもらった。まさに見応えのある、貴重で素晴らしい日常だった。


 
 
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