FGO感想 TYPE-MOON

FGO第二部 Lostbelt No.6.5 プレイ日記07 夢見る老兵

  
  

投稿日:2022年6月18日


 
 

ドン・キホーテ(&サンチョ)のようなキャラクターは、英雄・勇士たるサーヴァントが主となるFGOにおいては珍しい。そしてFGOのような舞台だからこそ、他の物語以上に残酷にも映る。
彼らといいヨハンナといい、今回の特異点では作られた存在だからこその苦悩や業を描く場面も多く、その上で至る結論も様々で、読んでいてとても興味深かった。
 
 
 

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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています

 
 
 
 

カール遊撃隊結成の夜

『信用してはならない者』

 

 
 

 
 

王道界域に腰を落ち着け、ようやく特異点調査の下準備が整ってきた、そんな夜。
カドックが主人公と、通信越しのマシュとの三人だけでの密談の場を作った。

何の話かと思えば、アトランティスで聞かされた例のアレか……。
ずっとずっと引っかかっていたし読者間では様々な考察や予測が上がっていたけど、作中では再度言及される機会がなかなか来なかったのがもどかしくもあったので、「いよいよか」と思わず前のめりになってしまう話題。

話の続きはまだかな~とプレイヤー目線では長らくソワソワしていただけに、実はマシュが裏でメチャクチャ冷静に考察してくれていたというのは意外。
主人公はもちろん、マシュもそういった“仲間を怪しむ”的な行動には拒否感が強いだろうし、あまり考えたくはないのではと勝手に思い込んでいた。今になると、彼女の能力と強さを侮っていたのかもなぁ。

 
 
 
 

 
 

カドックの疑問は非常に興味深いものだった。
はっきり言ってしまえば、我々も今まで何度か抱いた疑念でもある……。召喚者問題については、それこそホームズやアラフィフの幕間でも触れられてきたけど、本編中でハッキリと言及していくのは初だっけ? 前もあったかな?

現行カルデアにとっては新入りの元異分子なカドックならではの、一歩引いた視線での観察及び疑問は貴重だ。
そして、その考えを彼の方から、主人公とマシュにだけは打ち明けてくれたのも嬉しい。既にほぼほぼ信頼しきっていたけど、『カドックは味方だ』とここで再度実感できた。
利害一致の協力者を自称し続けるカドックに対し、新たな友達・新たな仲間として頼りにしすぎるのも良くないだろうけど、彼のような立ち位置と思考回路をもつ人材が身内に加わってくれたことを、改めてありがたく感じる。

 
 
 
 

 
 

そして、問題の人物に関する容疑……と呼ぶのにも抵抗のあるモヤモヤ感。
確かに前から色々と疑問は多かったけど、我々は度々「いやそれは無いよな」と否定し続けてきた。だが否定しきれる決定的な根拠があるとも言い切れなかった。

何よりも彼への信頼が強いからこそ疑いたくもないし、判断は難しいところだけど、そこはカドックの「信じるために、観察して疑い続けろ」という言葉が助けになった。そういうことなら受け入れやすい。
不信故でなく、信頼故に観察をする……ちょっとした視点の違いでしかないけど、その違いこそが大切なのだろう。
それこそホームズも、コナンも蘭ねえちゃんもそんなこと言ってた覚えがある。

 
 
 
 

シートン(仮)再び

 

 
 

 
 

内緒話の夜を越え、翌朝にはまたも怪しい奴と怪しい会話をする羽目になった。
なぜか姿を隠しているシートン(仮)と久々の再会! 復讐界域の監獄以来か?
逃亡の際には同行しそびれ、その後騒ぎにまぎれてシレッと脱獄したことが復讐陣営目線で語られていたが、ここまで自力で逃げ延びてきたのか……。地味にスゲーな。

シートン(仮)はまだしばらく真名を隠し続けるつもりらしく、今日のところは詳しく踏み込むことも仲間に紹介することも出来ずに終わってしまった。
シートン(仮)はいつになったら正体を明かすんだ……。フードでどれだけ身を隠しても、塗り方で一発真名看破。そなたはワダアルコ。

 
 
 
 

各界域の女たち

作りものの『女教皇』

 

 
 

主人公たちが徐福ちゃんやディルムッドと色々な仕事をしている頃、久々の復権&復讐界域。
復権のヨハンナの傍には、本特異点では初登場となるブラダマンテの姿があった。十二勇士仲間であっても、彼女はそっち側なのか……!
思想は人それぞれ、彼女自身の判断ならば仕方がないだろうけど、やっぱり少し残念だ。
でもヨハンナにとって身近な女友達のような存在が居てくれたのは良かったな。復権のトップともなれば肩も凝るだろうし、コンスタンティノスやブラダマンテのように素の顔を見せられる相手がひとりでも多いのはヨハンナにとってもありがたいだろう。

ヨハンナの“素”な言動は、俗っぽい感覚も持つ聖職者という括りではそれこそマルタさんと重なる雰囲気があるけど、更に「普通」な印象もある。
元ヤン風頼れる姐さんなつよつよマルタさんに比べると、心身共にそこまで強くなりきれない等身大の女性っぽさがあるというか……。
そんなヨハンナだからこそ、彼女は自身の複雑な境遇について、今も悩み苦しみ続けているのかもしれない。

 
 
 
 

 
 

ヨハンナの根底にある、完全なフィクションとしての苦悩。
数々のサーヴァントとその背景を見てきたプレイヤーとして、一見ありきたりな境遇のようにも思えたが……「長い時を経て完全否定された」というのは、やはり珍しいか。
加えて彼女は『“女”教皇』だ。色々な意味で重すぎる……。どれだけ重いのか想像もできないけど、とんでもないことだけはなんとなくわかる。そりゃ「腑分け」も徹底的に行われただろうな……。
うーん、ヨハンナのマテリアルが早く読みてぇ。実装まだ?

そんな仕打ちを受けた以上、叛逆したくなるのもまぁ仕方ない。
けど、その末に“復権”を掲げたのもちょっと不思議な感じがする。
このあたり、そろそろコンスタンティノス目線でのモノローグや解説も欲しいところだ。

 
 
 
 

奥様は狂戦士

 

 
 

 
 

一方、なんだかんだで策略を巡らせている復讐界域。
今までもちょくちょく見えていたクリームヒルトの内面、彼女の願いと想いについて、ここで初めて明かされた。
竜殺しの妻・愛の末に狂ったヤンデレ系女子という属性はブリュンヒルデなどの前例もいるけど、クリームヒルトは「こういう」タイプか……。ジャンルを各種取り揃えているなぁ。
病んだ女も面倒くさい女も大好きなワイ氏としては、クリームヒルトのモノローグを読んでいるだけでワクワクテカテカ全裸待機不可避(※死語)。
こういうややこしい女をたくさん用意してくれるのもFGOの良いトコロ! FGOだ~いすき!

北欧の竜殺し夫婦については、結局ダンナの性格がアレだったおかげで超バカップルとして見事に収まることができた。カルデアでの現状だけならハッピーエンド。
一方のこちらの夫婦はクリームヒルトのスタンスが「こう」だとしたら、果たしてうまくやっていくことができるのか……。
周囲の口ぶりからしてこの特異点内での夫婦再会はなさそうな気もするし、イベントなどのトンチキ時空ならばクリームヒルトのクソ重感情もコメディに昇華できるのかな?

 
 
 
 

 
 

 
 

クリームヒルトのモノローグで興味深かったのはジークフリード関連のみではない。
この特異点の根底、彼女たちの「マスター」についても言及され、途中からはモリアーティも現れてクリームヒルトと直接会話を交わした。
彼女たちの話しぶりからすると、モリアーティはマジで三界域を勝手に行き来するだけの情報屋めいた存在であって、わかりやすい利害関係を結んでいるわけでもなさそう。

てっきりモリアーティに良いように振り回されているのかとも思っていたが、クリームヒルトはバーサーカーとは思えぬほど存外冷静だな。狂っている部分は確かにあるけど、基本的には冷静沈着で冷酷な女王陛下として、これはこれで安定している。
そんな彼女からしても、叛逆という願いが「正当である」マスターとは果たして何者なのか……。少なくともモリアーティはもっと何か知ってそうだけどなぁ。
もういっそ、三界域で協力してモリアーティを締め上げて吐かせるってのはどう? やっぱ駄目?

 
 
 
 

復活の串刺し公

軍事知識に造詣が深い人材

 

 
 

 
 

場面は再び王道界域へ。
次なる作戦は……えっ! まさか、ヴラド復活……!?
あんな状態からの復活、戦線復帰が可能になるパターンとかアリなの!?

復活できたとしても物語終盤、良いトコだけのちょこっと参戦もやむなし……と既に覚悟を決めていただけに、これには素直に超驚いた。人の目がなかったら小躍りしちゃってたレベルで喜んだ。
マジかよ……。ヴラド公の格好いいところ、まだ見られる機会が残っていたのかよ……。
早くも全ルーマニアが泣いた。ありがとうドンキホーテ。ありがとう死想顕現界域トラオム。

 
 
 
 

カドックを守る“何か”

 

 
 

ところで気になるのは、このあたりからチラチラ見え始めたカドック周りの“何か”の存在。
カドックのボヤキ自体は実質ノロケ&匂わせに過ぎないと言い切ることも可能だが、実際に冷気?が現実に影響を与えているとなると、単なる思い込みってはずもない。

 
 
 
 

 
 

 
 

似たような現象は「FGO第二部 Lostbelt No.2 プレイ日記01 彷徨海を目指して」の頃、拘束されたカドックが脱出するのを手伝うような形で発生していた。
だが今回はあの時よりずっと強い……? つまり……どういうことだ……?

あんまり都合の良すぎることを考えるべきではないだろうけど、どうしたってドキドキソワソワせずにはいられない。
俺の中にある「カドックとアナスタシアいいよね」の想いが目覚めちゃうッ……!
落ち着いて! オタクたるもの常に余裕を持って優雅たれ!!

 
 
 
 

ヴラド三世の復活

 

 
 

 
 

ともかく、ドンキホーテ&サンチョの霊基ほぼぶっぱレベルの宝具のおかげで、ヴラド公復活ッ!! 大・復・活ッッッ!!!

残念ながら戦闘能力は失われてしまったようだが、精神的にはほぼ健康な姿で復活&復帰してくれたというだけで嬉しい。
本当によかった……! おかえりヴラド!!

 
 
 
 

 
 

 
 

復活前後の主人公&ヴラドの信頼厚い関係性も見所のひとつ。長い付き合いの主従っぷり、カ~ッコいい~! ヒュ~ッ!
一連のやりとりを見て、「あれぞ理想の騎士と主……!」と目をキラキラさせて羨み誉めてくれるドンキホーテの姿もくすぐったくも嬉しかった。

……ただ、騎士や主従関係に憧れるドンキホーテの姿は愛嬌があって親しみが沸きやすい一方、憧れが強すぎるせいか自分を卑下したり力不足に居た堪れなくなりがちな面も窺えるのが、ちょっと心配でもある。
自信と実力に欠ける彼を今後はヴラドもフォローしていってくれるだろうし、そう問題は起きないとも思うが……周囲のフォローが篤くなるほどに、自身の弱みが際立ってしまうパターンもあるだろうしなぁ。

 
 
 
 

“まとも”に戻ってしまう夜

 

 
 

ヴラドの救出に成功した夜、改めてドンキホーテと話をする機会が出来た。
主人公と一対一で語り合うのは初かな? ようやく彼自身の純粋な想いを少しだけ知れたような気がする。

カール大帝になりきることになったのも王道界域のトップになってしまったのも、彼に言わせれば「なりゆき」であり、実際に分不相応な重責でしかないのかもしれない。
それでも今まで投げ出さずに頑張ってきたのだし、サンチョだってドンキホーテが拒絶するような提案だったなら最初からしなかっただろう。

 
 
 
 

 
 

 
 

昼間は卑屈を混ぜつつも元気にヤンチャに過ごしていた老人の、素の部分が見えてしまう「夜」。
「辛気臭いとお思いでしょうが……」とドンキホーテは蔑んでみせたけど、辛い現実を抱えつつも夢と希望のために無理やりにでも頑張ろうとするのは、不格好かもしれないけどステキな在り方だと思うな。

現時点でもドンキホーテはすごく魅力的なキャラクターだが、まだ全てが見えたわけでもないうえ、脆さや危うさを多く抱え込んでいるようでもある。
今後どんな展開が待っているのかはまだわからないけど、夢見がちで思慮深い老人の純朴な善良さが報われる形になってほしい、とも思う。


 
 
次回>>「プレイ日記08 誰と話すか、休むか行くか


 
 
  
  

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Author:SION
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