
デレステの「個人的なオススメコミュを紹介していく」企画。
ネタバレ控えめの紹介編・ネタバレありで見所を語る感想編、の2つに分けて紹介していく予定だ。
紹介編では、イベントの概要・登場するアイドル・シナリオの方向性・このコミュのココが良い・まとめ、の5つの観点でコミュの見所を並べたいと思っている。
今回のテーマは「Near to You」イベントコミュについて。
イベントの概要

シンデレラガールズが既存曲のカバー曲&新曲を歌う人気シリーズ「jewelries!」第三弾の属性共通新曲、「Near to You」。
「jewelries!」第三弾参加メンバー15人の中から、今回は5人がイベントに参加することになった。
みんなの代表として、練習に日常に頑張っていく……というのが、本コミュの流れ。
イベント形式はいわゆる“アタポン”系。
「jewelries!」共通曲第一弾の「ススメ☆オトメ」は初期のデフォルト実装、第二弾「ゴキゲンPartyNight」はイベント専用ユニットだったため、既存曲メンバーからの選抜、というスタイルは確か本イベントコミュが初めてだったと思われる。
登場するアイドル

櫻井桃華・中野有香・橘ありす・市原仁奈・片桐早苗、の五人が登場。
「jewelries!」第三弾に参加したキャラクターから、比較的に属性バランス良く選ばれている。
デレステユニットは当時は基本的に5人で、現在でも5人以下で構成されているため、多少属性ごとの人数にバラつきが出るのは仕方がないと思われる。
ランキング報酬はSR片桐早苗、達成報酬はSR橘ありす。
コミュ内で、二人共によく活躍している。特に橘ありすは、本コミュの“主な流れ”を作り出したキャラクターのひとりでもあった。
シナリオの方向性

みんなの代表としてイベントに参加することになったアイドルたちが、イベントに向けて頑張っていく姿が描かれているのが本コミュの流れ。
そんな中で、オープニングの段階から早くも露呈し、ストーリーにおける“軸”ともなっていくのが、櫻井桃華と橘ありすのライバル関係だった。
二人共に、同年代よりも「少し大人ぶりたい」性格もあって、ぶつかる……というほどではないが、火花を散らし合う。
殺伐とまではいわない、少女たちの微笑ましい切磋琢磨と成長が描かれているのが、この「Near to You」コミュだ。
他の三人はややサブ寄りの立場かもしれないが、年長者として場をまとめあげる早苗の“オトナ力”など、それぞれ彼女たちらしい見所が存在している。
このコミュのココが良い

まず、このコミュにおける“メイン”ともいえる、櫻井桃華と橘ありすの成長が素晴らしい。
リーダーを奪い合ったことをきっかけに生まれた彼女らのライバル関係は、本人たちは一生懸命ではあるのだが、傍から見ていると子供同士でじゃれあっているようで微笑ましい。
とはいえ、「子供だから」と放置するわけでもなく、ちゃんと彼女たちそれぞれの思想と熱意を汲んで、少し離れた場所から見守り続けるプロデューサー&早苗、という大人陣の在り方が、また魅力的でもあった。

桃華とありすは、お互いをライバルと認識して切磋琢磨し合いながらも、相手を憎んだり嫌な感情を抱いたりすることはなかった。
それはプロデューサーや早苗が、「憎まなくてもいい場、空気」を作ってくれたからというのも理由のひとつだ。
そして、何よりも桃華とありすの二人が、相手を認めて受け入れて遠慮し合うこともできる、優しくて人を思いやれて、成長する器を持っているからこそ、でもある。

少女たちの小さな衝突と、ひと夏の成長。
そんなものを爽やかに描いたのが、本コミュ最大の魅力だ。
彼女らに対して、今回は早苗・有香・仁奈の三人は比較的脇に徹する形になってしまったので、担当Pやファンにとっては少し物足りなかった面があるのは否めないとも思う。
しかし、大人として立ち回ろうとした早苗さんは、最後は失敗したけれどやっぱり格好良かった。
いつでも真っ直ぐで爽やかな有香はキラキラ輝いていたし、みんなと過ごすことに大喜びの仁奈はメチャクチャかわいかった。
まとめ

「Near to You」コミュは、桃華とありすのコンビを語るうえで欠かせないコミュだ。
今更紹介するのも、「知ってるよ!」と突っ込まれそうな気もするけれど、定番の名作として、今回は挙げてみた。
次回、ネタバレ含めた感想を語る「Near to You・感想編」につづく。
ネタバレ感想編>>「「Near to You」感想編」