
気付けば、『モンゾーラの仲間たちがマギールさんの話をしているスクショ』ばかりを集めてしまっている。
俺、ひょっとして……マギールさんのこと……?
冗談はさておき、副総督マギールというキャラクターはとても魅力的だったと思う。
第一の島としての設定や物語も、モンゾーラは敷居が低くも奥深く、キャッチーでもあった。
一周目で得た知識や経験を元に、いつかまたビルダーズ2を最初からやり直したいものだ。
……けど、そのあたり、SWITCHってそういえばどうするんだっけ?
一周目データも消したくはないしなぁ。
ま、何年後かのその時になってから考えるか。おそらく3発売決定された頃にまたやる。
三色の花
盟約の白き花


住人が大樹づくりを進めている間に、主人公は『三色の花』を探しに行くことになった。
そう言われて初めて思い出したけれど、確かにモンゾーラでは花らしい花を見かけた憶えがない。
また、いつだったか、みみずんも「花を見てみたい」なんて語っていた気がする。
モンゾーラでは緑や綺麗な土のみならず、花さえも貴重だったのか。
貴重どころか、もはや文献にしか残らない遺物扱いだったりするのかもしれない。


最初に求めるのは白い花。
噂の岬に辿り着くと、ここに来て『盟約』という言葉が出てきた。
まさか……と思いつつ風のマントで飛んでいくと、まず出会ったのはおおねずみだった。
やはり! やはりか……!


「プレイ日記008 5つの実り」で、リリパットが語っていた言葉を思い出す。
リリパットはあの時、「道に行きづまったら リリパットと おおねずみ そしてニンゲンの古い盟約を思い出すのだぞ」「一族の長たちは今も盟約を守り 島のキボウを守っている」と言っていた。
あの意味が、ようやくわかった。
古い盟約。島の希望。全てはこの時のためにあったのか……!

からっぽ島でしろじいは、ビルダーが島に訪れることを待ち続けていた。
モンゾーラの古き住民たちもまた、新たなビルダーが大樹を復活させるその日のために、花の種を守り続けていた。
寿命の短い人間や、若いモンスターたちはほとんど忘れてしまっていたけれど、おおねずみとリリパットは、今でも盟約を大切にしてくれていたんだな……。
今までの伏線がひとつになっていく感覚が気持ちいい。
シンプルながら、熱くて良いストーリーだ……!
これまでの積み重ねがあったからこそ、ググッと引き込まれた。
実を言えば、プレイヤーである私自身はマギールさんを失った悲しみで、落ち込んだ気持ちを引きずり続けたまま現在に至っていた。
マギールさんの遺志を無駄にしたくないという、言ってしまえばやや後ろ向きな気持ちでここまで辿り着いていた。
その感覚が、やっと昇華された気分とでもいえようか。
改めて前向きに、未来とモンゾーラ島のために頑張ろうという気持ちになった瞬間だった。
感情の導線というか、ストーリーの作りが……こう、巧いな!
見事に踊らされ、ハマっている。
花の力


拠点に戻って、白い花を大樹の設計図内部に植える。
やはりチャコたちは、花を見たことさえなかったらしい。
みみずんと共に初めて土を綺麗にした時のように、感極まって泣いているような姿を見せた。
よかったなぁ。
チャコたちが喜んでくれると、こっちも嬉しい。
そんな単純な共感とキャラクターへの愛着が、ストーリーやプレイヤーの気持ちの盛り上げにも繋がっている。

花が大樹に力を与えたことで、不思議なパワーがブワッと広がっていった。
島中を包んでいた紫色のモヤが、大樹を中心に晴れていく……!
ヒババンゴ登場以来、日中問わず辺りはずっとゲンナリする色合いだったけれど、少しだけマシになった。これは嬉しい!
まだ一部分だが、これがどんどん広がっていくのだろう。
モヤだけでなく、地面も浄化されたようで、草原の素を使っていなかった大地さえも綺麗になっていた。
なんだよ……!
こんなに簡単に綺麗になるなら、あんなにマドハンドを狩る必要無かったじゃないか!
犠牲になったマドハンドに謝れ!!


前回の設計図を更に発展させた新しい設計図を描く。
こんなん、自分でイチから作っていくことを考えたら気が遠くなるぞ……。
だが本作ならばダイジョーブ!
シナリオを締めくくる(予想)建築物の材料は住人が集めてきてくれるし、建築だって彼らがどんどん進めてくれる!
ヤッターヒャッホー!!
ビルダーズ2サイコーッッ!!!
ビルダー教バンザーイッッ!!!!
黄色の花


黄色の花を探して、離れ島のリリパットを尋ねる。
アローインプに襲われていたのを助けることになったのは良いが、アローインプたちがアッチコッチに居るのを探すのがなかなか面倒だった。
マップに表示されてはいるけれど、高い場所にいたり低い場所にいたり、わりと厄介な位置取り。探しているうちに遠くからチクチク矢を撃ってくるし、撃たれたシドーが叩き落されて沼に沈んだりする。アローインプは性格が悪い。
黄色の花の種を守っていたリリパットからは、『なぜビルダーがこの島で疎まれているのか』についての話を聞くことができた。
ハーゴン教団による悪質な印象操作。そしてそれを信じてしまった人間たち……か。なかなか陰湿で周到なやり口だ。
話してくれたリリパット自身も、「盟約相手の人間がハーゴン教団なんかに騙されるなんて情けない」と愚痴っていた。


主人公たちによる大樹作りを教団が見逃しているのも、「一時の希望を与えて、最後にぶち壊すことで絶望感を与える」という基本方針に則っているからだろう、とチャコは語った。
性格も趣味も悪い。だが、最後の時まで邪魔されないというのならば、その考え方を利用してしまえばいい。今のうちに、どんどん作り進めていこう!
新しく咲いた黄色の花に、みみずんは「ぼくの次くらいにかわいいや!」などと寝ぼけたことを言っていた。
みみずんのボケはさておき、意外だったのがシドーの台詞。
暴力的かつ子供っぽいシドーの性格からして、花なんてものは苦手一辺倒かと思っていたが……そうでもなさそうだ。意外と気に入っているようにさえ見える。
シドーがどんどん普通の感覚に近付いているようにも思えて、なんとなく嬉しい。
そして桃色の花


最後の桃色の花の種は、盟約通りならばニンゲンが守っているはずだ。
しかし、辿り着いた離れ島に居たのは一匹のスライム。傍には石の墓もあった。
人間と魔物の寿命の違い……か。
友達だったスライムは、彼の代わりに、ビルダーのことを待ち続けてくれていたらしい。良い奴だな。どれだけ長い時を待ち続けていたのかな……。


応援してくれるおおねずみ、リリパット。
一緒に大樹を作ってくれるモンゾーラの人間たち。
大樹と緑の復活を夢見ていたマギールさん、スライム、みみずん……。
皆の願いが、もうすぐ叶う。
絶対に、誰にも邪魔させないぞ。
ヒババンゴだろうとなんだろうと、ぶっとばしてやらァ!
次回>>「プレイ日記013 モンゾーラ島での決戦」